Old Saltyの日々雑感

日々雑感的に思うところを小さなウソと大きな誇張でデフォルメして掲載中!

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遠い昔の自分たち  




遠い昔の自分たち




このレコードアルバムの写真はボブ・ディラン20歳、恋人のスーズ・ロトロ17歳のときのものだ。場所はボブが住んでいたニューヨークW 4th Streetのアパートの近く。まだ無名の頃で「朝飯を食べに行こう」と部屋を出て通りを歩いているところだ。(たぶん)

この写真がすごく好きなのは“遠い昔の自分たち”を思い出させてくれるからだ。自分たちというのは自分と恋人だけではなく、自分がコミットしていた時代や友人たちと青春を謳歌し青春を持て余していた頃の自分たちである。

僕がボブ・ディランを知ったのはこの写真から5年後ぐらいの頃で、「Blowin'The Wind (風に吹かれて)」が最初の出会いだった。たぶん数千回は歌っている。主に大阪の街頭や地下街だったが、警察の前や駅の構内、九州大学の講堂、横田基地、新宿西口広場など、様々な場所で歌った。

この頃の“遠い昔の自分たち”は誰もが写真のボブ・ディランと同じ20歳前後で、ユニークでクリエイティブな企画の反戦活動を行っていた。その集大成として企画したのが、1970年に開催された「万国博覧会」に対抗した「反戦のための万国博覧会(略称:ハンパク:1969.年8月7日~11日)」だった。



上の画像は「ハンパク」のシンボルマークなのだが、当時高校生だった(現そば屋の親父)Nが作成したものだ。
「ハンパク」は最終日には御堂筋を5万人のデモ隊が埋め尽くすほどの大規模なイベントだったのだが、未だに事務局も主催者も明確になっていない。企画も事務局も広報活動も主に僕たちが中心になって行った。大阪市に、アンチ万博のために大阪城公園を貸してもらいたいと交渉し、万博を主催している大阪市なのに反博に会場を無償で貸し出すという懐の深さを示した。大阪はそういう町なのである。借り主の僕たちはテキ屋的に会場を区分けして参加者希望者に無料で提供。全国の反戦や反公害や反基地や文化活動や音楽活動、前衛演劇活動者たちが自由にレイアウトし使った。誰が主催者で誰が主役というよりも客も含めた全員が主役のイベントだった。主役だらけだったからこそ、未だに「反戦ための万国博覧会」の詳細は不明のままなのである。

この「ハンパク」の宣伝活動のために僕とAの二人で上京し新宿西口広場で反戦フォークを歌い人を集めて広報活動をしたのだが、大阪では当たり前の街頭で歌う行為が東京では珍しかったらしく日ごとに人の輪が広がり、4~5日後には群衆で膨れあがり新宿フォークゲリラと呼ばれるようになり、ついには騒乱罪が適用されるまでに騒動が広がって行った。新宿フォークゲリラでググれば当時の様子が分かる。
この新宿フォークゲリラについては諸説出回っているが、最初の一歩を刻んだ僕とAに辿り着いた者は一人もいない。

話を戻そう。
上の話を書いたのは、“遠い昔の自分たち”にとってボブ・ディランはかなり身近かつクールな存在だったと言いたかったからだ。「風に吹かれて」は僕たちが街頭や地下街やハンパク会場で歌い続けたことで全国に広がって行ったのである。

街頭でフォークソングや反戦歌を歌ったのは自分の歌声をアピールするためではなく、通り過ぎていく人の足を止めさせるためだった。歌集を売り活動費を稼ぐのと、足を止めた人たちと様々な社会問題について対話集会を行う。これが目的で歌った。

「風に吹かれて」はメッセージ性の高い歌である。メロディや歌詞だけではなく誰もが弾けて歌えたという意味でも。なにしろギターコードがG/C/Dの3つしか無い。当時、浜口庫之助が作詞作曲した和製フォークといわれた「バラが咲いた」の単調でスローな甘ったるい歌でもF/C/G7/D7とコードが4つ使われていて、素人には押さえるのがちょっと難しいFコード入りだった。コード4つでも経文のような歌なら、3つだとさらにリズム感がないと思うだろう。実際、なぜか日本のフォークシンガーが「風に吹かれて」を歌うと平板な歌い方になり、いわゆる4畳半フォークになる。だが、次の歌を聴いてもらいたい。




この頃、ボブ・ディランとジョーン・バエズは恋人同士だったのだが、この歌い方はどうだろう。G/C/Dのたった3つのコードの歌とは思えないはずだ。これがホンモノの「「Blowin'The Wind」。二人とも格好良すぎると思うのは僕だけではないと思う。

ボブ・ディランのノーベル文学賞の報道が僕の背中を押したような気がする。
楽天時代から約13年間続けてきたブログを終える踏ん切りがついた。前々から考えてきたことだが、今回でブログを終えることにした。まったく持つ気がなかったヨットを20年ぶりに持つことになった奇遇も遠因になっている。
全長7mの小型ヨットで齢36歳の大年増(船は女性名詞で表現する)なのだ。こつこつと手入れしてやらねばならないのに船主の僕もかなりガタがきている。この2ヶ月ほどで打ち身切り傷は無数、エンジンの手入れ中に左の肋骨を折り、アンカーの調整をしていて右の肋骨も折った。ヨットであり続けたりヨット乗りである続けるにはシンドイお年頃なのである、彼女も僕も。

最後に、ボブ・ディランの曲で終わらせていただく。

みなさんお元気で。bon voyage!




Mr. Tambourine Man : Bob Dylan

  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  I'm not sleepy and there is no place I'm going to.
  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  In the jingle jangle morning I'll come followin' you.

  Though I know that evenin's empire has returned into sand,
  Vanished from my hand,
  Left me blindly here to stand but still not sleeping.
  My weariness amazes me, I'm branded on my feet,
  I have no one to meet
  And the ancient empty street's too dead for dreaming.

  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  I'm not sleepy and there is no place I'm going to.
  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  In the jingle jangle morning I'll come followin' you.

  Take me on a trip upon your magic swirlin' ship,
  My senses have been stripped, my hands can't feel to grip,
  My toes too numb to step, wait only for my boot heels
  To be wanderin'.
  I'm ready to go anywhere, I'm ready for to fade
  Into my own parade, cast your dancing spell my way,
  I promise to go under it.

  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  I'm not sleepy and there is no place I'm going to.
  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  In the jingle jangle morning I'll come followin' you.

  Though you might hear laughin', spinnin', swingin' madly across the sun,
  It's not aimed at anyone, it's just escapin' on the run
  And but for the sky there are no fences facin'.
  And if you hear vague traces of skippin' reels of rhyme
  To your tambourine in time, it's just a ragged clown behind,
  I wouldn't pay it any mind, it's just a shadow you're
  Seein' that he's chasing.

  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  I'm not sleepy and there is no place I'm going to.
  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  In the jingle jangle morning I'll come followin' you.

  Then take me disappearin' through the smoke rings of my mind,
  Down the foggy ruins of time, far past the frozen leaves,
  The haunted, frightened trees, out to the windy beach,
  Far from the twisted reach of crazy sorrow.
  Yes, to dance beneath the diamond sky with one hand waving free,
  Silhouetted by the sea, circled by the circus sands,
  With all memory and fate driven deep beneath the waves,
  Let me forget about today until tomorrow.

  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  I'm not sleepy and there is no place I'm going to.
  Hey! Mr. Tambourine Man, play a song for me,
  In the jingle jangle morning I'll come followin' you.

  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  ぼくは眠くもないし でかけるあてもない
  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  歌のリズムに乗って ついていくから

  わかったんだよ ぼくは 夕闇の心地よさはぼくに
  縁がないんだって
  それでぼくは立ち尽くしたまま 眠ることもなく
  会う人もなく
  夢にみるような世界も持ってないんだって

  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  ぼくは眠くもないし でかけるあてもない
  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  歌のリズムに乗って ついていくから

  君のめくるめく船にぼくを乗せておくれよ
  ぼくはすっかり力がなえて 手はつかむことができないし
  つま先はかじかんじまって ブーツが勝手にぼくを運ぶ始末さ
  この際どこへでも行くよ どうでもいいんだ
  だからぼくの行く道を示してくれよ
  そのとおりにいくから

  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  ぼくは眠くもないし でかけるあてもない
  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  歌のリズムに乗って ついていくから

  もし君が笑い声や金切り声を聞いたとしても
  それにはたいした意味はないんだ とどろいてるだけさ
  太陽にかんかんと照らされながらね
  もし君が調子のよいリズムを聞いたとしても
  それはお調子者がふざけているだけなんだ
  気にすることはないさ つまらないことさ
  ほっといていいよ

  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  ぼくは眠くもないし でかけるあてもない
  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  歌のリズムに乗って ついていくから

  ぼくはなんだか心が煙の輪のようになって
  たゆたってるように感じるよ 木々の葉っぱの
  あいだをただよいなふがら なぎさのほうへとね
  そこはこの世の馬鹿騒ぎとは無縁だ
  片手を振りながらダンスするのに相応しい場所だ
  海を背景にして 砂に絡まれながら
  思い出も時の運も波にさらわれていく
  明日になるまで今日のことは忘れて

  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  ぼくは眠くもないし でかけるあてもない
  ヘイ ミスター・タンバリンマン 歌っておくれよ
  歌のリズムに乗って ついていくから

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