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Old Saltyの日々雑感

日々雑感的に思うところを小さなウソと大きな誇張でデフォルメして掲載中!

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 汽車の思い出  




汽車の思い出


寝台特急トワイライトエキスプレスの運行が終了した。大阪から日本海側を札幌まで約1500km、所要時間は約22時間だった。
トワイライトエキスプレスには一度も乗ったことはないが寝台特急日本海には何度も乗っている。

特急になる前の急行日本海にも乗ったことがある。
それは高校1年の冬休みのことで、大晦日の早朝から大阪駅コンコースに並び22:00発の三等に乗った。僕が高校生の頃は緑の窓口などなく、前売りで買えるのは一等や二等の指定券だけで、三等は並んで席を取った、のでは、乗るために長時間並んだのである。当時の年末の大阪駅は、たぶんこれは上野駅や東京駅でも同じだったと思うが、駅のコンコースに列車名と発車時刻が書かれた看板があちこちに置かれ列車待ちの客だらけだった。

急行日本海の看板もコンコース内にあったのだが並んでいる人が多列の最後尾は駅舎の外、僕と友人が並んだのは寒風が吹き通る通路だった。運良くというか、僕たちは暖かい排水が流れているマンホールの蓋の上に座っていて少しだが寒さがしのげたのを覚えている。友人たちが激励の見舞いに来てくれたことも。そうなのだ、当時の長距離列車の旅は帰省客も仕事の出張者も遊びの旅行者にとっても、ちょっとした冒険だったのだ。

まず列車に乗ること。誰もがそれを願って列に並んだ。乗車率が250%や300%にもなり乗れない人が出たからだ。駅の外に並んでいた僕たちも乗れるかどうか不安だったのだが、改札が始まり中に誘導された時点で乗れることが確定した。だが、僕たちから数十人後の人たちは改札口が通れず、翌日便の看板の前に並ばされていた。

プラットホームへも職員が誘導し、次の難関、席取りが待っている。職員が列車のドアの位置の前に客を並ばせて行くのだが、自分が最前列だと確実に席が確保できるが自分が最後だと座れない。職員がどこで客の列をどこで切り次のドア前に誘導するかどこで明暗が分かれるのだ。僕たちは先頭から三分の一あたりだった。座れるかどうかの微妙な位置だった。席取りで押し合いへし合いの中で高校生パワーで押しのけ僕たちは席を確保した。
車内は超満員で立錐の余地もなかった。南米やアジアの鉄道で客が車両の屋根に乗っている光景見るが、あれの、屋根に人がいないだけと思っていただければいいと思う。荷物置きの棚に乗っているのは当たり前で、座席の足下に寝転んでいる人が3人もいうという状態なのだ。

そんな急行日本海三等車13両目(としておく)も、富山を過ぎ、魚津・黒部・糸魚川・上越・長岡と北上するにつれ空き始め、新潟を過ぎるとがら空き、酒田を過ぎた頃には車内には僕たち二人だけになった。糸魚川を過ぎた辺りからとてものんびりした旅になった。曲がりくねる日本海に沿って走る列車の速度は遅く、暇すぎる僕たちは先頭車両から飛び降り立ち小便をして最後部から乗るといったバカな遊びをしたりした。映画のスタンドバイミー的だったとでもいおうか。(当時の列車は窓もドアも手動で開け閉めできた)
総括すれば、厳しい旅行だったが終いよしの楽しい思い出が多く残っている旅だった。

ついでといってはなんだが、北京~モンゴルの長距離列車のことを少し書いておきたい。
というのは、北京とモンゴルの首都ウランバートル間の距離は大阪~札幌とほも同じの約1600kmだからだ。
ほぼ同じ距離だが、国際列車の方は約30時間かけて走る。ちなみに北京~ウランバート経由~モスクワ間は走行距離7865Km、 所要5泊6日である。
同じ距離なのに8時間以上も多くかかるのは国境での通関手続きがあることと、モンゴルと中国では鉄道の線路幅のゲージが異なる(モンゴル側は広軌・中国は標準軌)ため、国境そばの二連駅で台車の付け替え作業をするから。
中国が国民と外国人の必要以上の接触を禁じていた時代だったので、車両は外国人専用車両で軟臥(一等寝台)、一般車両は硬座(椅子席)で、一般車両との通路は鍵がかけられていた。食堂車には厨房があり料理人がコークスの強火で中華鍋を振り熱々の料理を提供していた。料理のルームサービスもあった。

トワイライトエキスプレスは日本海に沈む夕日の美しさから命名されたように、日本海に沈む夕日の美しさは別格だが、モンゴルの砂漠の中をくねくねと走る国際列車の車窓から眺める沙漠に沈む夕日も同様の美しさがあった。「砂漠」はシルクロードの西の地域、中央アジアは三水偏の「沙漠」の方が似合う。

そう、沙漠は海だから・・・。



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