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Old Saltyの日々雑感

日々雑感的に思うところを小さなウソと大きな誇張でデフォルメして掲載中!

桜散り  




桜散り


まん丸師匠が6年間の活動を休止しブログを去った。
最後の挨拶に「一旦終了」とあったから、いずれ復活するかも知れないが、とりあえず活動を終えた。
ネタが枯渇したのだそうだ。素人ゆえの悲哀である。なぜなら、プロのお笑い芸人や歌手は持ちネタや歌を何度も使い回して芸能生活を延命するからだ。

森山良子をみよ。1967年に「この広い野原いっぱい」でブレークし、「さとうきび畑」がヒットするまでの34年間、色々な歌を歌ってきたがほぼ鳴かず飛ばずだった。つまり「この広い野原いっぱい」の一曲で生き延びただけでなくキンキン声の直太朗を歌手に育てあげたのだ。二曲目の「さとうきび畑」がヒットした今はフォーク界の大御所である。

「春夏秋冬」以外の泉谷しげるの歌、「なごり雪」以外のイルカの歌を知っていたら教えて欲しい。共に一曲で半世紀も芸能界で生き残ってきているのだ。
僕の好きなシャンソン歌手別府葉子もメジャーではないがプロの歌手だから、彼女のブログには持ち歌が何度も何度も掲載されている。そういうものなのだ。

まん丸師匠は素人ゆえネタの使い回しができず毎回新たなネタをひねり出す苦労を繰り返して来た。そして疲れ果てた。彼は僕に言った。

たくさんの音楽を聴き、
たくさんのニュースに触れ、
たくさんの落語を聴き、
たくさんの酒を飲み、
たくさん旅をし、
たくさんの人に会い、
しっかり充電しようと思います。


君は寅次郎か。
パイプレンジをサラシに巻きシールテープを懐に水道屋寅次郎は旅に出たのである。

旅から帰ってこなくていいからね。

かつて僕は、彼のネタのお笑い率を3割3分3厘と評したことがある。低い評価に見えるが終生打率3.33はかなりの高打率だ。打撃の神様といわれた川上哲治ですら3割1分台、あのイチローですら3割2分8厘なのだ。3.33は至高の打率なのである。
もうお分かりだろう。師匠の3.33はオマケを含んだ評価だった。実際は2割5分1厘ぐらいだ。2割5分とせず1厘をつけたところに、僕のプロ評価ぶりを表してみたとお考えください。
2.51なのに3.33としたのは交友上の義理評価ではない。打率は単に高ければいいというものではない。タイムリーなヒットを打てるかどうかだ。高打率でも9回裏2アウト満塁で三振では意味がない。打点やチームの勝ちにつながらない安打をいくら打っても値打ちはない。
師匠のお笑いネタ以外の記事が僕にとってタイムリーなものが多かった。だから3.33の評価にしたのだが、どうも本人はそうした評価に気づいていないようなのだ。
お笑いネタ以外の記事を一つ掲載してみる。

祝 北陸新幹線開通


高校の時の修学旅行で2 つ年上のバスガイドさんに
淡い恋心を抱いたことがきっかけで
その後何度も訪れた、私が大好きな街・金沢。
当時は電車を何本も乗継いで一日がかりだったというのに
なんと2時間半で行けるようになったんですね。
便利になったもんです。
でも、東京化が進んで古都・金沢の良さが失われないか、
ちょっとばかし心配でもありますねぇ。

…あ、別にガイドさんに会いに金沢に行ったわけじゃないですよ。
でも2時間半ならしょっちゅう会いに行ったかも…。(笑)

久しく旅をしていません。
昔のような旅はもうできないかもしれません。
でも、春はもうすぐそこだし、
足の向くまま気の向くまま、
時計を忘れた旅でもしようか♪


別になんてことはない文章なのだが、僕には書きたいことが伝わってくる。
少年期に男は、一度はバスガイドに淡い恋心を抱き憧れるものなのだ。僕もそうだった。僕の場合はバスガイドではなく北陸本線「魚津駅」キオスクの売り子のお姉さん。半世紀近く経った今も彼女の容姿が鮮やかに目に浮かぶ。
遠い遠い異境の地だった金沢が2時間半。この時間短縮が持つ功罪は大きい。
バスガイドの向こうにあったかつて旅した金沢の今はどうなのか。師匠の旅への憧憬が窺い知ることができる、

といいたいところなのだが、彼は三流亭まん丸の名の通り、三流なのである。

時計を忘れた旅でもしようか♪

で終わればいいものを

…JR、JTB、石川県ならびに金沢市観光協会の皆さん、
広告宣伝料ください。


と、つまらぬオチをつけて、せっかくの文章をクズにしてしまうのだ。

だからね、水道屋寅次郎君。ネタを増やさなくてもいいから、芸を磨くまでは旅から帰ってこなくていいからね。
一つだけアドバイスすると、ネタをいくら乱発しても無駄なことで、芸能は、何度も何度も演じることで磨かれていくものなのさ。

言いたい放題言えていた友人が去って行ったのは少し寂しいが、生者必滅会者定離。
やむを得ませんね。

以上を去りゆく友への惜別の辞とさせていただく。

コメント

ありがとうございました。

こんにちは。

私のような「三流」な者の為に、
わざわざ書いてくださったこの惜別の辞、
とても嬉しく、そして心に沁みました。
ありがとうございます。


それまで漠然とネタを書いていた私は
たかのつめさんのブログと出会ったことで
目標を見つけることができました。

歯切れよくテンポがあり、
無駄が無く核心をズバッとつき、
それでいてユーモアに富み、
何も書かれていない行間までもが味わい深い…

「このブログのような記事を書きたい!」


それ以降、お笑い以外の記事も
少しずつ書くようになりましたが
悲しい性とでも申しましょうか、
ついつまらないことを書き添えてしまう…。

憧れの師匠から、最後の最後まで、
ダメ出しをいただくようでは
まだまだ修行が足らないということですね。
金言を胸に、しばし修行に専念いたします。(笑)


たかのつめさん、
これまで長い間、お世話になりました。
言葉で書き表せないくらいの
感謝の気持ちで一杯です。

本当に、本当に、本当に
ありがとうございました。


水道屋寅次郎こと、三流亭まん丸 #- | URL
2015/04/11 16:57 | edit

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