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Old Saltの日々雑感

日々雑感的に思うところを小さなウソと大きな誇張でデフォルメして掲載中!

渥美半島を周遊  




渥美半島を周遊



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GWに伊良湖で遊んできました。

写真は渥美半島の先端にある伊良湖岬灯台です。綺麗でしょう。なにかこう、気持ちをかき立てられませんか。



僕と娘たちです。昔はスラッとしていたと言っても信じてもらえない体型ですが、長く生きていると誰もが気圧と重力の影響を受け縮んでしまうものなのです。ええ、あなたも例外ではありません。

娘たちが小さいのは9年前の写真だからです。小学校の2年と4年。今は高校3年と大学2年生。幸い僕の体型は当時とほぼ同じです。
伊良湖岬に行こうと言い出したのは僕でした。同じ場所に立ち同じポーズで写真を撮りたいと思ったからです。比較できる二つの写真を残しておけばいい思い出になるではないですか。でも思いは叶いませんでした。

GWの人出は半端ではなく、伊良湖岬の広くない駐車場は満杯で車が道路まで列をなしていて、待つことや行列が嫌いな僕は瞬時に断念しました。
だから残念ながら灯台下の親子の写真も、以下の写真の9年後の今の写真もありません。














三島由紀夫の小説の舞台になった神島です。余談になりますが、三島由紀夫の作品は若い頃にほぼ全て読みました。



今の妻と次女。岬から少し離れた場所で撮りました。
次女も大きくなりました。妻は、なぜか小指を立てて写真を撮っています。


三河湾の地図。知多半島寄りの沿岸部の一色が僕の住む町です。わが家から知多半島の羽豆岬まで90分、伊良湖岬まで120分ほどでしょうか。



ちょっと雑学。
岬に白い灯台。これほど似合う光景はないと思います。太平洋に面した岬の灯台と日本海に面した灯台では趣がかなり違います。太平洋側の灯台は鳥瞰的に遠く睥睨しているような感じがしますが、日本海側の灯台は厳しい中に毅然と立つ孤高のイメージが強くします。

岬の白い灯台を嫌いな人は、たぶんいないのではないでしょうか。あなたもきっと灯台の一つや二つ、岬巡りをしたことが一度や二度はあるはずです。そして、灯台は沖ゆく船の安全航海のためにあることもご存じのはず。でもたぶん、その程度しかご存じないと思います。

灯台はなぜ白いのかご存じですか。
灯台には白が似合うからです。黒だと不気味だしピンクは趣味が悪い。迷彩色の灯台は見にくいでしょ。
というのは冗談で、白は視認性がいいからです。かなり遠くから視認できます。
自動車も黒や暗い系の色よりも白色の車の方が交通事故率がかなり低いのも認知されやすいから。

港の入り口には赤色の灯台や緑色の灯台がありますが、それは目的が異なる灯台です。
右舷が赤、左舷が緑という決まりがあって、港の入港時に赤の灯台や浮標を右に見て航行します。堤防の先端の赤の灯台を左に見て入港すると堤防に衝突してしまいます。

船には右舷に緑、左舷に赤の航海灯が付いています。だから夜の浜辺などで沖に赤のランプが見えたら、それは左方向に航行している船なのです。灯りの動いているの方向を見れば分かると思うでしょうが、船の速度は遅いので判断がつきにくのです。だから広い海で時速20km程度という、陸だとありえないはずの条件下でも衝突事故が起きるのです。

ちなみに港の防波堤の灯台は港側から見て左が赤、右が緑。川の右岸・左岸は海の方に向かって(川の流れにそって)左が左岸、右が右岸です。

真っ暗な海を航海するときに欠かせないのが船に付いている赤と緑の航海灯です。船同士がすれ違うとき互いに相手の緑(右舷灯)を見て通過します。赤を見て通過しようとすると衝突してしまいます。赤と緑の明かりが二つとも見えていたら、それは相手の船が真っ正面から来ているということですね。
この航海灯の色は飛行機も同じです。飛行機の右翼には緑、左翼には赤色灯がついています。飛行機は高速なので見落とさないよう点滅しています。

灯台が白いのは遠くからの視認性がいいからですが、夜間は何色であっても見えません。そのために明かりが灯りますが、その灯る色や閃光時間が異なります。

例えば和歌山の 潮岬灯台は、単閃白光(白色でピカリ)と15秒毎に1閃光(一回転)します。その光達距離は19.0海里(約35km)です。
出雲の日御碕灯台なら複合群閃白赤互光で、20秒毎に白2閃光と赤1閃光なのです。光達距離は21.0海里(約40km)

道路には道路地図があるように、海には海図(チャート)があります。チャートには灯台や暗礁の位置、水深などなど、航海に必要な詳細な情報が漏れなく記載されています。
灯台の特徴も記入されていて、それを見て自船の位置を判断するのです。光達距離も重要で、白色で15秒ごとに1閃光していても40km先からでも見える灯台は潮岬灯台ではないわけです。

今はGPS航行なので灯台の役目はほぼ終わっていますが、それでも昼間の航行では十二分に役立っています。なによりも沖合から眺める霞む島影の中にくっきりと見える白い灯台は船乗りの眠気を吹き飛ばしてくれる嬉しい光景なのです。

灯台守を題材にした『喜びも悲しみも幾歳月』という映画がありました。昔は灯台のそばに官舎があり灯台守が住んでいて、毎日灯台の管理していました。万一灯台の火が消えたりすれば航行する船が遭難する恐れがあるからです。球切れがなくてもレンズやガラスが曇ると視認性が悪くなり他の灯台と間違われ船を混乱させてしまいます。
『喜びも悲しみも幾歳月』は新婚夫婦が晩年までの長い人生を費やした灯台守の物語。いい映画でした。

GPS航海のいま、灯台はかつてほどの役目は終えていますが、でも、灯台を訪れる人は絶えないし、沖ゆく船の船乗りは欠かせない存在で在り続けているのです。




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