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Old Saltyの日々雑感

日々雑感的に思うところを小さなウソと大きな誇張でデフォルメして掲載中!

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バラ  




The Rose





別府葉子の「The Rose 」は彼女の魅力が横溢された一曲である。
初めて彼女の存在を知ったときに、このブログでその魅力を紹介したいと思い、YouTubeにアップロードされている楽曲の中から悩みに悩んだ末に選んだのがこの「The Rose 」だった。2014年正月のことだ。
この一年で何度もこの歌を聴き返しているが、何度聞いてもその歌唱力や魅せられる声質に聞き惚れてしまう。

だが実は、聴く度に不満も併せて味わっている。歌に圧倒されて看過しがちなのだが、歌詞が気に入っていない。こんな訳し方はないだろうと思うところが多々あるのだ。

別府葉子はシャンソンはフランス語で歌う。シャンソン(歌)の魅力をあますことなく表現できると思ってのことだろうし、彼女のフランス語はフランス人よりも綺麗だ。ただ、言葉が綺麗から、流暢だからといって会話の中身があると限らない。

シャンソンをフランス語で歌うのなら「The Rose」も英語で歌えばいいのと思う。なぜなら「The Rose」は英語で聴くのが一番いいから。

Some say love it is a river
That drowns the tender reed
Some say love it is a razor
That leaves your soul to bleed
Some say love it is a hunger
And endless aching need
I say love it is a flower
And you its only seed

It's the heart, afraid of breaking
That never learns to dance
It's the dream, afraid of waking
That never takes the chance
It's the one who won't be taken
Who cannot seem to give
And the soul, afraid of dying
That never learns to live

When the night has been too lonely
And the road has been too long
And you think that love is only
For the lucky and the strong
Just remember in the winter
Far beneath the bitter snows
Lies the seed that with the sun's love
In the spring becomes the rose


この歌詞を別府葉子は次のように歌っている。

誰かがいうの愛は
おだやかに流れるカワ(川・河のどちらかは不明)
また別の誰かがいう 
愛は心を切り裂くナイフ
そして別の誰かは果てない欲望と
私は思うの 愛は花で人はその種だと

心に深い傷を負い
踊ることも忘れた
踏み出す勇気もなく
夢の(を?)扉閉ざした
死ぬことが怖くて
与え合うことも
奪うこともできないまま
いまを 生きてる

真夜中一人きり
目の前に続く道を
泣きそうに見つめている幸せ願いながら
そう今こそそ思い出して
真っ白い雪の下から
愛が今雪解けに
花開く あなたの・・
(最後が聞き取れていない)

※耳コピーなので一部聞き取れていない箇所があります

Some say love it is a river That drowns the tender reed
誰かがいうの愛は おだやかに流れるカワ

飲み込む、あるいは包み込むのが河で流されるのが川だとすれば、「穏やかに流れる」という表現は河の方なのだと思う。
河と訳すか川にするかで、おのずと続く歌詞の訳し方も異なってくる。

Some say love it is a razor That leaves your soul to bleed
また別の誰かがいう 愛は心を切り裂くナイフ

Some say love it is a hunger And endless aching need
そして別の誰かは果てない欲望と

味気ない訳である。

Some say love it is a razor That leaves your soul to bleed
愛は鋭い刃物だという人がいる 魂から血を奪い去る刃物だと

あるいは、

それをカミソリに喩えるわ 油断すると心が傷つく

Some say love it is a hunger And endless aching need
愛は飢えだという人がいる 満たされることのない渇望だと

あるいは、

それを飢えに喩えるわ 油断するとつい手が出るものよ

といった訳の方がカミソリや飢えに喩えたことの意味を持つ。

It's the heart, afraid of breaking
That never learns to dance
It's the dream, afraid of waking
That never takes the chance
It's the one who won't be taken
Who cannot seem to give
And the soul, afraid of dying
That never learns to live


心に深い傷を負い
踊ることも忘れた
踏み出す勇気もなく
夢の(を?)扉閉ざした
死ぬことが怖くて
与え合うことも
奪うこともできないまま
いまを 生きてる


ただの直訳だ。伝わって来るものがない。

傷つくことを恐れている心
そんな心では楽しく踊ることができない
目覚めることを恐れている夢
そんな夢ではチャンスはつかめない

あるいは、

挫けるのを恐れて
躍らないきみのこころ
醒めるのを恐れて
チャンス逃がす君の夢


あるいは、

いま 私の心は
傷つき張り裂けそう
踊ることすら出来ないの
いま 私は夢から
目覚めるのを恐れて
チャンス逃しているのかもね


こうした訳の方が味わいが深い。

When the night has been too lonely
And the road has been too long
And you think that love is only
For the lucky and the strong


真夜中一人きり
目の前に続く道を
泣きそうに見つめている 
幸せ願いながら


塾帰りの少女か、といいたくなる訳だ。

一人の夜が 時には寂しく
辿る道のりが 長く感じても 

や、

夜がせつなく寂しくなったとき
そして道があまりにも長すぎると感じたとき
また愛は幸運で強い人間にしか
やってこないと思ったとき


といった訳の方が眺めている情景が深い。

塾帰りの少女にしてしまうから

Just remember in the winter
Far beneath the bitter snows
Lies the seed that with the sun's love
In the spring becomes the rose


この部分を

そう今こそそ思い出して
真っ白い雪の下から
愛が今雪解けに
花開く あなたの・・
(最後は聞き取れていない)

と訳してしまうのである。

この部分のポイントは乙女チックに修飾した真っ白い「snows」にあるのではなく、
深い雪の下、「Far beneath 」の種にある。 So! far beneath...
雪が解けてぱっと花が開くのではなく、雪が溶け、種が芽吹き成長し花を咲かせるのだから、現状に諦めちゃ駄目、腐っちゃだめ、あなたもきっと花開くから、なのだ。


酷評になってしまったが、歌唱力や表現力がありすぎ声質も良く聴き手を酔わせるものだから、そして本人もそんな自分に酔っている部分があって、無意識のうちに歌詞をおろそかにしていると思えるのである。
好例が「The Rose」。歌詞を聞き流して聴くと唸ってしまうほど迫って来るものがる。彼女は歌がうますぎるのだ。

彼女に欠けているものがるとすれば“狂気”である。
YouTubeに数多くアップロードされたコンサートやライブ映像の中で、時折狂気っぽい部分を見せることや気分が乗っていない表情の時があるが、それは一瞬で、概ね、優等生的で健康的な別府葉子の姿が舞台にある。
彼女のファンのほとんどがコンサバティブなミドルクラスの中年~高年者がほとんど(推測)のなのは、彼女がシャンソン歌手だから(それも含まれるが)だけではなく、優等生で健康な彼女の歌だから安心して酔え満足し、鑑賞を終えると平穏な元の日常に戻れるからだ。
だが、若者にとってそれは、退屈以外のなにものでもない。
老いてはいるがアグレッシブでありたいと思う僕は、コンサバ加齢臭集団の中に身を置くことを是とできないから、彼女のファンでありながら、コンサートにもライブにもいかない。




宵闇せまれば 悩みは涯なし
みだるる心に うつるは誰(た)が影
君恋し 唇あせねど
涙はあふれて 今宵も更け行く

唄声すぎゆき 足音ひびけど
いずこにたずねん こころの面影
君恋し おもいはみだれて
苦しき幾夜を 誰がため忍ばん


1923年に作られた歌なのに、この今日的な歌詞はどうだ。
日本の歌謡曲だが、これは、別府葉子がいうシャンソンだと僕は思う。
こんな歌もさらりと歌える歌手であって欲しいと思っている。


最後に、
「The Rose」は英語で聴くのが一番。そんな一曲を載せておこう。
Bette Midler とWynonna JuddのThe Rose。
カントリーミュージシャンのワイノナ・ジャッドとロックミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンが重なるのは僕だけだろうか。





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