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Old Saltyの日々雑感

日々雑感的に思うところを小さなウソと大きな誇張でデフォルメして掲載中!

海を見つめていた  





海を見つめていた




女が、海を見つめている。
女は、茫漠と広がる海の彼方を見ている。海の彼方に思いを馳せている。
身体が少し左に傾ているのは撫肩のためショルダーバッグがずり落ちやすいのか、骨盤がゆがんでいて体幹が斜めになってしまうのか、重すぎるバッグを支えるために肩に力が入っているかのどれかだと思うが、そういうこととは無縁に、女は茫漠と眼下に広がる海の向こうを眺めている。

女が立っているのは沖縄の岸壁の上なのである。
岸壁の上に立っているから、背中をポンと押してあげたいなと思ったとしても、実行してしまうとサスペンスドラマになり船越英一郎や片平なぎさの登場を待たねばならないので、我慢しなければならない。

女が無防備に背中を晒しているのは背後を心配していないからだ。だって、背後に心配事を山ほど抱えているゴルゴ13は絶対に背中を見せないからね。

この写真は後ろで優しく見守る誰かが撮った。
たぶんそれは恋人か生活を共にしているパートナーなのだろうと思う。もしも女友達だとしたらアート心のある友達である。普通の友達なら旅行のスナップ写真で友の後姿を撮ることはまずない。
後ろで見守っているのが男だとすれば、男は海の彼方を眺めている女を愛しく思い、ついシャッターを押してしまったのである。
でなければシャッターではなく背中を押したはずだ。背中を押していれば船越英一郎や片平なぎさが登場するのだが、二人は主に小京都近辺を管轄にしているので沖縄までは来ない。いや、何作目かの時に来たことがあったかな?あの時は名取裕子だったっけ?

ま、それはよろしい。
女は、岸壁に立ち海風に吹かれながら水平線の彼方に何を見ているのか。過ぎ去った昔の思い出なのか、それとも明日の夢なのか。
服の背中の皴の付き方でその人となりが分かると、さる高名な背中の皴評論家が言ったが、この女の服の背中の皴は何を語りかけているのだろうか。

おそらく、憂いを含んだ表情で海を見つめているのではあるまいか。
どんな表情だろうと、誰もが思うに違いない。そう思わせる後姿である。
だから、振り向いてもらいましたのさ。



「・・・」

別府葉子さんかい?
こんな写真を堂々と晒すあなたは、ほんに心の可愛い女性です。

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