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Old Saltyの日々雑感

日々雑感的に思うところを小さなウソと大きな誇張でデフォルメして掲載中!

靴を履いて帽子を被る(3)  




靴を履いて帽子を被る(3)




「香港のトップが二流のビジネスホテルに泊まりますか、 恥ずかしいでしょ。と、自身を一流に位置づけるアナタが、回転寿司店で都政の会議をおこなうことを恥ずかしいとは思わなかったのか」
「大型レジャーホテルで孫と温水プールで遊びバイキング料理を食べたりの家族旅行の合間に都知事選の会議を行う程度の、アナタにとっては都知事職は軽い役職なのか」

舛添の嘘八百の言い訳よりも、上のようなキツイ質問の一つも発することができなかった記者たちの無能さに失望した。

舛添は「精査」を連発した。舛添の言う精査は「時間稼ぎ」という意味だ。時間を稼ぎストラテジージー(strategy:戦略)とタクティクス(tactics:戦術)を練った。
刑事罰にならないようにすること。これが舛添のストラテジーである。そのためにどんなタクティクスで記者会見に臨むかであった。

取材する側にも「精査」(こちらは文字通りの意味)する時間があったにもかかわらず文春の記事に沿った質問以上のものは無かった。都知事の汚職疑惑会見に、ベッキーの不倫会見と同じスタンスで望んでどうすのだ。

舛添要一は東大法学部卒である。文系では日本一の超難関学部だ。ハーバードよりも難しいといえるかも知れない。だから極めつきにアタマが切れる。記憶力も抜群にいい。そうでなければ東大法学部に合格しない。
会見を見た人なら分かっただろうが、居並ぶ記者の名と質問内容を覚えていて、何十分も前の質問者の名や座っている場所、質問内容を覚えていて引き合いに出し答弁している。それほど記憶力がいいのだ。一方で記憶がないと答えるシーンもしばしば見られた。記憶力がいいだけでなく、ボールペン1本でも経費で落とそうとするケチな男である。覚えていないはずがない。あえて精査しなくても、回転寿司で孫が何を食べたかだけでなく食べたネタの順番まで覚えているはずなのだ。

政治家など要人の記者会見の場合、取材媒体名や取材者リストが事前に手渡される。席図を渡されている場合もある。不利な質問をしそうな記者、気に食わない記者の質問を避けるためである。
そのリストを見て、舛添はまずは女性記者ばかりを指名した。舛添はTVによく出演していたから取材者の顔を見知っている。居並ぶ女性記者の半分がワイドショーの芸能レポーターレベルだと知っていた。だから鋭い質問など出てこないと読んだ。事実、鋭い質問など皆無で上っ面な質問ばかりだった。舛添は内心でほくそ笑みながも、上っ面の質問にも神妙な態度で真摯で検挙な様を装い答えた。女性レポーターのためではなく、骨の有りそうな記者の反応を伺ったのでる。

次にスポーツ紙の記者を選んだ。超大文字のキャッチが踊るスポーツ紙。つまりスキャンダラスな面しか興味がないスポーツ記者の質問もたかが知れている。いなし方は簡単、名前を呼んでやればいいのだ。質問した記者の名前をメモリ「先ほど、○○さんにお答えしたように・・・」と記者の名前を織り込むのだ。頻繁に相手の名を言う。親しさを滲ませることで矛先を鈍らせる作戦だ。

取材記者は取材陣の中の一人でしかない。だから群れから頭を一つ出したいと常に思っている。そういう中で自分の名前を言われたら、覚えられていたことの心地よさと、迂闊な質問はできないという自己規制の二つの心情を持ち矛先が鈍る。
何度も同じ質問が繰り返されると、その問題が希釈される。聞く方も飽いてくる。問題の本質を無能なレポーターや記者の質問で覆い尽くすことで手ごわそうな記者のやる気を削いだ。ジャパンタイムスだったか、日本語もまともに話せない外人記者が意味不明の質問をし場を白けさせるなど、終始舛添ペースの会見になった。

「二つの箱が有ると思ってください」と、経営者の机上に置かれた既決箱と未決箱のような例を出した。実際に箱が有るのではなく、あくまでもイメージ上の箱だ。片方の箱は明確に公的支出した領収書を入れる箱で、片方はプール金から支出された領収書の箱だという。「常時20万円~30万円のプール金があって、残金が少なくなると先生、補填してくださいと言われますから、補填して30万円とかにするわけです」といった説明をしていた。久しぶりに正真正銘の詭弁を聞いた。

秘書もしくは事務方に言われてプール金を補填したということは、プール金を使ったのは秘書もしくは事務方の人間だ。彼らは私的に使うことはないから、プール金を使った領収書の箱は全て公的なもので不透明な領収書は1枚も無いはずだ。
会見では自分もそのプール金を使っているような曖昧な説明だったが、箱に入ったプール金は机上に置かれているのではなく、秘書もしくは事務方が管理しているはずだから、舛添自身が使うときは「〇〇君、ボールペン買うから200円くれる?」と毎回出金を要請するか、30万円のプール金のうち「先生、毎回細かい出金をするのは面倒なので10万円は先生が持っていてください」かのどちらかになる。
舛添は後者だと言いいたいのだろう。その領収書に私的な領収書が紛れ込んでしまたっと・・・。
「先生、プール金が少なくなりました」と言われて補填したのは舛添である。つまり金を出したのが舛添なら、そこから自分用のプール金を捻出するのはおかしい。自分が使った分は自分が一時立替えすればいいからだ。

事業主は白色よりも青白申告をする。白色申告は手続きは簡単だがあまり節税はできない。青色申告は手続きは煩雑だが細かく節税ができる。だが個人では申告が難しすぎるから事業主は会計士や税理士に確定申告を依頼する。
事業主の体験がある方ならわかると思うが、大抵の人は領収書箱は一つのはずだ。公私入り混ぜて全ての領収書を一括して会計士や税理士に渡す。そして会計士が接待交際費など、必要経費別に仕分けする。使途不明な領収書は使途内容を本人に確かめる。

公私入り混ぜ一括して領収書を会計士や税理士に渡すのは、家族と行ったレストランの食事代や旅行代金を接待交際費や出張費で落とせないかと思うからだ。その意を汲んで、会計士や税理士は税務署が疑問を持たない程度に経費処理する。

事業主は、例えば企画会社の社長(元僕)や水道屋の社長(現師匠)としよう。二人とも東大法学部卒ではないが、使った金が私的か事業に関してかの区別ができる程度のアタマはある。焼肉屋での飲食を企画調査経費で落とせたらいいナとか、ミズノの野球グローブを作業手袋の消耗費で落とせたらいいナと思ったりする。そういうささやかな期待を込めて会計士や税理士に領収書を渡す。で、それがたまたま経費で通ってしまうと、東大法学部卒ではない小心者の水道屋は小さな悪事に怯え、不自由だと思いつつも野球のグローブをはめて作業をしてしまうのだ。小心者だから左手だけだとバレそうな気がして、右手にファーストミットをつけたりするのだ。キミ、それってウルトラマンのバルタン怪獣だろ。
真面目に仕事をしなさい。

厳密に言えば金銭の多寡に関係なく脱税になるが、軽微な誤魔化しは税務署も見て見ぬふりをする。ただ、甘やかしすぎると図に乗るので何年かに一度は抜き打ちで税務調査をかける。このささやかな持ちつ持たれつで零細企業主は一息つけ税務署は納税者の焼き討ちに合わずに済んでいるのだ。

舛添は零細事業主と同じ感覚で出金処理をしたのである。舛添がゲスの極みなのは、われわれ事業主は自分自身が稼いだ金を原資にしているのに対し、舛添は自分の給与や期末手当などの報酬には一切手を付けず、私的支出の全てを税金で賄ったことにある。

一連の汚職疑惑の会見での舛添説明は全て嘘と思っていいだろう。
都政がらみの会議であれば公務である。都知事の単独公務はまずないから、出張公務ならSPが付き秘書や事務方も同行する。秘書や事務方が同行していたなら支払いを含めた雑務は全て秘書や事務方が行う。経費は秘書室の予備金から支出。速やかに伝票処理され庁内の総務経由か直接会計管理局に渡され決済される。したがって舛添が直接金に触れることなどないわけで、私的に雇った会計士が入り込む余地などない。にもかかわらず箱が2つだとか私的会計士というのは、私的に使った金を公金扱いにして私服を肥やしたいと言っているに等しい。

知事の場合、公務中に発生した費用は全て公費で賄われる。昼を挟む会議なら昼食も出る。休憩のコーヒーも、パソコンから筆記具まで全て支給される。一般公務員と違い、公務中は1円も自腹を切る必要がないのだ。
つまり、知事が持ち込んだ領収書は例外中の例外(例えば出張時に事務方が予備金を持参するのを忘れ知事が立替えたなど)を除き、全て私的な出費といえるのである。

東京都の都知事が都内ではなく湯河原の回転寿司店で会議を行うなど不自然すぎるが、万歩譲って公務だとすればSPや秘書や事務方が同行したはずである。同行者がいたのになぜ知事が支払いし自分の会計士に処理させたのか。また、公務なら秘書や事務方の名前を公表しても何ら支障はないはずだ。公表しないのは、同行者がいなかったからだといえよう。先述したように秘書や事務方が同行しない公務はあり得ない。
もう一つ、公務なら公務記録や議事録がある。秘書や事務方が記録を残している。それを開示すれば汚職疑惑が晴れるが、無いものは公表できまい。

4月末のブログの「靴を履き帽子を被る」の中で舛添のことに触れ、「瓜田に靴を直さず 李下に冠を正さず」と書いた。
君子は疑わしいことをしてはならないとの戒めなのだが、舛添は、家族旅行や家族との飲食だけでなく孫へのプレゼント(おそらく)であろうマンガやクイズ本、私的に使う事務用品も購入し公費で落としている。調べれば他にも山ほどあるはずだ。
梨や西瓜を盗むだけでは飽き足らず、ついでにナスやきゅうりを懐に入れ玉ねぎを引っこ抜くという、魔が差した(私的領収書をうっかり入れてしまった)では済まされない、畑泥棒、確信犯なのである。他人が苦労して耕した実り(税金)を盗む。
貧困の子供がコンビニで100円のパンを万引きしたのではない。年収2800万円、一期勤めれば4~5千万円の退職金が支給される男が国民や都民から万引しているようなものなのだ。品格がお粗末過ぎる。
知事は名誉職なのである。1300万都民の上に立つのではなく、1300万都民を下から支える立場だから名誉なのである。都民の金をくすねてはいけない。
君子であるべき者が畑泥棒。背中の銀杏が泣いているぜ。


コメント

おはようございます。

文春を立ち読みしたんですが、
知事就任時に

万民の上に位する者、
己れを慎み、品行を正しくし、
驕奢を戒め、節倹を勤め、
職事に勤労して人民の標準となり、
下民其の勤労を気の毒に思ふ様ならでは、
政令は行われ難し

って、えらそうに訓辞を垂れたそうですよ。
どの面下げて言ったんだか。
片腹痛いですよ、まったく。

頭でっかちの小心者。
ゆえに権威をかさに見栄を張りたがり
そこを追求されれば
理にかなわぬ言い訳ばかり。

将たる器じゃないんですよね。
我等が頭領は。(苦笑)

三流亭まん丸 #- | URL
2016/05/18 08:14 | edit

師匠

おはようございます。
耳にした記憶があると思いつつ調べて見たら、西郷隆盛の遺訓でしたね。
西南戦争で自刃するまでの生涯は司馬遼太郎の 『翔ぶが如く』で読んだ記憶があるのですが・・・。
舛添は西郷の遺訓を座右の銘としたのなら恥じて自刃すべきですが、自刃は無理でも辞任すべきかと。それもしないなら、都民の皆さんの手で詰め腹を切らせなければ・・・。

#m5nORXto | URL
2016/05/19 05:54 | edit

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